Works
比叡山回峰行の道程
千日回峰行が行われる山道を平坦な芝生の上に表現するために、丸太を飛び石のように並べた。山道というのは歩く時、「次の一歩はどこを踏もうか」と、自分の足元を確認しながら歩く。この次の一歩を確認しながら歩く行為を、丸太の上を歩くことと重ね合わせ、子供の頃に誰もが遊んだ事がある“落ちたらアウト”というゲームを過酷な修行と置き換えた。
作品の撤収後、参加者が丸太の上を歩いた足跡は、行者が千日間歩いた痕跡のように残る。
- 2016
- 素材:杉の丸太300個(滋賀県高島市の間伐材)、麻縄160m (近江屋ロープ)、杉、岩、山王鳥居、木材、合板
- サイズ:2000㎡
- 展覧会情報:2016年 / 成安造形大学(滋賀) / 「 MUSUBU SHIGA 空想 MUSEUM 2016 – 近江のかたちを明日につなぐ- 」 展示作品
- 制作:graf、近江学研究所
- 監修:加藤賢治、石川亮
- 協力:近江通商(株)、多羅信綱、葛本康彰