34°43’10”N135°24’47”E

公共の憩いの場である公園は規制が多く、公園の看板というのは人の営みを規制しているように見える。確かに看板に表記された内容はダメな事が書かれているが、規制された衝動で看板に対して自由な意思で痕跡を残そうとしている人間がいる。尼崎えびす神社の看板にもいくつかの痕跡が発見された。自由な意思は社会に規制されているが、公的に作られた看板には人の意思が乗っていた。痕跡を具現化することにより看板という存在を再認識させることを試みる。人の営みの痕跡、人の規制、これらを彫刻で表象させる。痕跡だけではなく、その場所を(看板)彫る行為は仏像に近いのかもしれない。

  • 2022
  • 素材:楠木、尼崎えびす神社にある看板
  • サイズ:H1020×W670×D500
  • 展覧会情報:2022年 / 尼崎えびす神社(兵庫) / 芸術祭「あまがさきアート・ストロール」 展示作品